複雑な形状にバフ掛けが必要な場合は、電解研磨処理を採用する

カバーの隅の部分や複雑な曲げ形状を持つような製品にバフ掛けを行うと、サイザルバフだけでは仕上げできない部分があります。さらに細かい部分は別途ルーターなどで磨かなければならないので、バフ掛けを行った表面の状態にムラや未仕上げ部分が出てしまいます。


複雑な形状を持ち、かつ磨きが必要な精密板金は、バフ掛けではなく電解研磨を採用することで美しい外観を手に入れることができます。バフ掛けでは工具が届きにくい製品でも、電解研磨であれば溶剤で磨かれるため、ムラなく仕上げることができ、一定品質のミガキ面を得ることが可能です。
POINT
電解研磨を採用すれば、溶剤が隅々まで行き渡ることでムラのない表面状態を得ることができます。特に複雑な形状を持つ製品については電解研磨が有効な手段となります。ただし、状況によってはバフ掛けよりもコストアップすることがあるので注意が必要です。また、深い箱形の内側には若干のムラがでるケースもあります。