SUS430-KD(タンデム材)採用によるコストダウン
錆びを気にする産業機器のブラケットには、SUS430-2Bが採用される事があります。
このSUS430-2Bは他のステンレス材であるSUS304よりも安価ですが、表面に研磨仕上げ・光沢仕上げを行っているので、採用される機器によってはオーバースペックになる事もあります。
SUS430には、光沢仕上げを行った2B材と、処理を行っていないKD材(タンデム材)があります。従ってコストを追求する場合は、SUS430-2Bではなく、SUS430-KD(タンデム材)を採用することで、コストダウンを行うことが可能です。
なお、SUS430-KD(タンデム材)の表面は左の写真のように2B材よりは光沢が無いので、その点を考慮して採用することが必要です。
POINT
SUS430は、ステンレス材の中でも安価な材料として採用されることがありますが、SUS430にも種類があり、光沢仕上げを行った2B材と、処理を行っていないKD材(タンデム材)があります。従って、設計する機器の種類・用途・使用環境などに応じて、見た目重視なのか、コスト重視なのかを判断して、適切な材料を選択することが必要です。