【80%CD】機械加工から板金加工への工法転換事例
今回は機械加工品を80%コストダウンできるアイデアをお伝えします。例えばこの写真にあるような単純形状かつ6mm厚程度のプレートがあったとします。6mm程度の厚さとなると、通常設計者の方はマシニングによる切削加工を想定するので、寸法公差においても±0.01~±0.05と指定するケースが多くあります。しかし、こうした単純形状のプレートはそこまでの公差が必要とされないこともあり、マシニング加工を行う分、コストダウンを行うには限界が生じてしまいます。
単純形状のプレートのコストダウンを行いたい場合は、レーザー加工による工法転換も検討すると良いです。例えばこの写真のような形状で6mm厚程度である場合は、寸法公差を±0.1mmまで許容できるようであればレーザー加工でも十分対応することが可能です。
さらに、機械加工からレーザー加工へ工法転換を行うことで、コストは▼80%・1/5まで下げることができます。
POINT
レーザーを用いた単純な抜き加工を行う場合、板厚はSUSの場合はt=9.0mm、鉄の場合はt=12.0mmまで対応が可能。
しかし、今回の提案のような機械加工によるプレートをレーザー加工に切り替える場合には、ケースバイケースですが6mm程度までであれば±0.1mmの精度に収まりますので、大きなコストダウン効果が見込めます。