精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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サラモミ寸法の最適化提案によるコストダウン

BEFORE

精密板金を設計する際にはタップやサラモミは必須で、場合によっては多数の設計しなければならない事もあると思いますが、今回はサラモミ設計におけるコストダウンのポイントをお伝えいたします。

Before図をご覧ください。厚さ1.5mmの板にM3のサラモミを設計する際には、サラモミ径はΦ6.5・下穴径はΦ3.5と設計することが多くあります。これは多くの設計者様がサラモミ径から90°で線を引き下穴寸法としていることに起因していますが、実はこの寸法で設計するとボール盤で一つひとつ加工をしなければならなくなり、数が多くなればなるほどコストが上昇してしまいます。

AFTER

サラモミの数が多い場合は、特にこのサラモミの下穴寸法を考慮して、精密板金のブランク工程で使用されるタレパンなどのブランク機で連続加工できるよう設計すると、コストダウンを行うことができます。

具体的にはAfter図のように、サラモミ径はΦ6.5そのまま、下穴径はΦ4.4とします。こうすることでサラモミとしての機能は保ったうえで、タレパンなどの成形金型を使って自動・連続で加工が行えるようになり、ボール盤で一つひとつ加工する場合に比べれ大幅なコストダウンを行うことができます。

POINT

精密板金加工.comを運営する協和工業では、お客様が設計を行った図面・製品に対してVE提案を行うと同時に、設計段階でご相談を頂ければ精密板金の加工目線でのコストダウンのご提案を行うことが可能です。特にこうしたサラモミやタップなどは数が多いためその効果は高まります。精密板金でお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。

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