位置決め治具の活用で、筐体の組立精度向上・組立時間低減
筐体に使用される部品の中には、レールのような調整しろを設けたものがあります。調整しろは機能上必要であり、かつ部品のばらつきも考慮しているため必須ではありますが、これが筐体組立では非常に手間がかかる作業です。今回ご紹介する事例では、調整しろが設けられビス穴に遊びのあるブロックを、板金部品の指定位置に取り付ける必要がありますが、正確かつ素早く位置決めすることはベテラン作業者でも困難を極めます。
このようなケースにおいて、協和工業ではお客様からヒアリングを行い設計変更などできない場合については、自社設計・製作の位置決め治具を作成し組立作業の精度向上および時間低減を行っています。この事例の場合、改善前は3分以上かかることもありましたが、板金と切削加工品による治具を作成し活用したことで、作業時間を平均15秒まで短縮しています。