精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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スポット溶接で歪み低減・見た目向上

BEFORE

ステンレスやアルミなどに溶接を行うと歪みが生じてしまいますが、歪みを最小限に抑えるための方法にはいくつか選択肢があります。例えば、この写真は2mm厚のアルミですが、TIG溶接をこのように行うと、歪みが裏側にも生じ、膨らんでしまいます。製品によっては外観面に膨らみが生じてしまうこともあるので、溶接を採用する場合には注意が必要です。塗装をする場合はある程度隠すことはできますが、素材のまま使用するケースでは、目立ってしまいます。

AFTER

外観面に歪み・膨らみを発生させたくない、だが強固に固定したいという場合には、スポット溶接を採用することをお勧めいたします。この写真はアルミ2.0mmに対してスポット溶接を行ったものですが、スポット溶接痕は裏表に残りますが、歪みや膨らみはTIG溶接と比較すると抑えられているのがお分かり頂けると思います。ほかスポット溶接はTIG溶接に比較すると生産効率も高くなるので、コストダウンにも繋がります。

POINT

水密や気密が必要でなく、かつ歪みを抑え、裏側への膨らみを極力抑えたい場合には、TIG溶接ではなくスポット溶接を採用します。なお、スポット溶接機の種類によって、溶接部分の状態が異なりますので、精密板金加工.comを運営する協和工業では、外観部品となるカバーや製品内部に使用される部品など、用途に分けて溶接機を使い分けています。

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