精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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大きな製品にバフが必要な場合は#400研磨材を採用する

BEFORE

 大きな精密板金の製品にバフ掛けを行うのは非常に困難なのでできるだけ研磨材を使用します。左の写真はステンレスの2B材を曲げ加工した後にバフ掛けを行っている様子ですが、2人掛かりで作業しなければならず、手間が掛かってしまいます。また、研磨範囲が広くなると研磨ムラも発生しやすくなります。

AFTER

 特に大きな精密板金でバフ掛けが必要な場合は、研磨材を採用するようにします(左の写真は研磨材に貼られたフィルムをめくった写真)。研磨材を用いることができれば、曲げ加工後のバフ掛け作業をなくすことができるので、特に大きな精密板金においては作業時間を短縮することが可能です。さらに、磨きムラも基本的には発生しません。

POINT

大きな製品をバフ掛けするには非常に手間がかかるので、あらかじめバフ掛けされた研磨材を使用して精密板金を製作すると、高い品質の製品を得ることができます。なお、SUS304(2B材・#400研磨)はラインナップとしては板厚毎にありますが、極端に薄いものは仕上げによって歪み・変形が生じるので、0.8mm以上のものを使用することが望まれます。

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