部品分割によるコストダウン
この図面のようなブリッジ形状を実現するためには、通常はプレス金型を用いた絞り加工が選択されるのが一般的です。しかし、この工法を採用するとサイズによっては金型費が100万円以上になるなど、イニシャルコストが多くかかってしまう事があります。また、金型製作にも納期を要してしまいます。
数量が少なく、イニシャルコストが掛けられない場合には、絞り加工ではなく、この図面のように一部分割形状にて設計を行うことを推奨いたします。プレスブレーキで曲げ加工した部品をスポット溶接することで、金型費は不要になりコストダウンとなります
POINT
精密板金をコストダウンするには、一つの工法にとらわれずに様々な角度から検討を行うことが必要です。特に金型が必要となる絞り加工は、金型費用が製品価格に大きな影響を及ぼしてしまいます。このようなケースでは一体化ではなく別部品とし溶接を行うことを検討しましょう。ただし外観上、接合部には段差が発生しますので注意が必要です。