位置決め作業を削減するよう設計を行う

精密鈑金では、位置決め作業が都度必要になるような設計を行うとコストが上昇します。
たとえば、左の図面のようにリブなどの部品を端面から42.5mmの位置に正確に溶接するためには、ケガキもしくは治具を使わなくてはなりません。この場合、加工する数量が多い場合は手間がかかってしまいます。


精密鈑金では、いかに簡単に位置決めを行なえるよう設計するかがコストを左右します。
例えば左の例では、リブの位置決めを効率よく行うために、リブに角形状の突起を出しています(形状によっては突き出し部の位置や数が異なります)。さらに本体側に角の受け穴を設け、差し込み構造にする事によって、簡単に位置決めができるようになっています。こうすることで、作業工数が削減できコストダウンになります。
POINT
精密鈑金では、位置決めを行い作業工数を減らす対策として、差込構造にするほか、ダボ、ノッチなどがあるので積極的に採用すると作業時間が低減するのでコストダウンに繋がります。ただし、特に差込構造では、裏側から差込口が見えてしまうので、設計上確認が必要です。