精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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精密板金でスポット溶接を採用するならリベット組立も検討する

BEFORE

精密板金のコストダウンを検討する際、TIG溶接などをスポット溶接に変更するとコストダウンに繋がることは他の事例でもご紹介させて頂きました。スポット溶接による効果が大きいのは溶接など時間が大幅に短縮できるからである一方、精密板金加工.comを運営する協和工業ではスポット溶接後に強度試験(引っ張り試験・破壊試験)を行うので、その部分については時間がかかってしまいます。

AFTER

そこでぜひスポット溶接に加えて検討して頂きたいのがリベット組立です。リベット組立は航空機にも採用されるほど信頼性と強度が高い締結方法の1種で、スポット溶接と同様に作業時間短縮によるコストメリットを出すことができます。さらにリベット組立はリベッターというピストルのような工具を使って作業をするので細かい組み付けなども行うことができます。
スポット溶接とリベット留めを単純比較した場合は、「コストは同等」「強度は増す」「作業時間は短縮」となります。

POINT

このほか、スポット溶接は形状によってはスポット溶接の電極が製品に干渉することがあるため、その形状に合った電極を製作しなくてはならないケースもあります。そんなケースの場合は、リベット組立の方が低コストで製作できることもあります。精密板金において部品同士を固定・締結する必要がある場合で、水密・気密が必要でない場合・非常に大きな力がかかる場合を除けば、まずはリベット組立やスポット溶接を検討されることをお勧め致します。

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