精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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溶接歪を解消する為には、リベット組立を採用する

BEFORE

精密板金において、見た目が重視される場合には、なるべく溶接を行わない構造とすると歪がなくきれいな製品に仕上がります。
 左の製品は、歪みがほとんど無いと言われるファイバー溶接を行っていますが、大きなカバーなどの製品では、どうしても表面が波打ってしまいます。

AFTER

 歪のない精密板金を製作するためには、溶接を用いないで組立てを行う必要があります。
例えば、溶接に代わってリベットで組み立てることにより、左の写真のように歪みや焼け跡のない精密板金に仕上げることが可能です。
さらに、現場の作業もリベット留めを行うだけなので作業時間も低減することができます。
ただし、リベットは突合せでは締結できないので、リベットしろが別途必要になります(10㎜程度)。

POINT

 精密板金では、板厚が薄いため溶接を行うと歪が発生してしまい、いくら歪取りを行っても外観に影響します。これは、製品が大きくなればファイバーレーザー溶接機を使用しても同様です。従って、外観を重視する精密板金でカバーを設計・製作する場合は、700~800mm程度の大きさであれば、歪のない方法、つまりリベットにて締結することで綺麗な外観となります。

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