精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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SPCCからSUS材への変更で、納期短縮とコストダウンを行う

BEFORE

 通常、ブラケットなど外から見えない部品は、SPCC材にメッキ処理を行うケースがありますが、このSPCC+メッキ処理では、メッキ処理に納期がかかる上、思った以上にコストがかかることがあります。
①SPCC 処理無し
②SPCC メッキ処理

AFTER

 防錆のためにメッキを行うのであれば、材料をSUSにする方がコストダウンになり、納期が短縮できるケースがあります。

 たとえば、SPCC+メッキ処理という部品の材質を、SUS430-2B材に変更すると、メッキ処理の時間が短縮される上、コスト的にも有利になるケースがあります。特に、短納期対応が必要な場合は、SUS430-2B材にすることで材料在庫があれば即納が可能です。

POINT

 精密板金を設計する際には、どうしてもコストを抑えて設計しようとするので、なるべく母材を安く、高いステンレスは避ける、という傾向がありますが、実際は、SPCC自体は安くなりますがメッキをすると高くなる上、SUS430はSUS304等に比較し安価です。従ってブラケット等の部品に関してはSUS430-2B材の使用でコストダウンになるケースがあります(但し板厚は注意)。

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