精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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【35%C/D】アルミの箱モノは、スポット溶接でコストダウン

BEFORE

溶接が必要なアルミの精密板金、特にこの写真のようなカバー等の箱ものは、TIG溶接を行う場合も多いと思います。しかし、アルミへTIG溶接を行うと、外観部品の場合は非常に手間がかかったり(グラインダーの荒加工後に、さらに仕上げ後を行うことが必要)、特に大きなカバー等はTIG溶接の熱による歪みが発生しやすく、寸法精度などに影響するため、溶接時間もコストもかかってしまいます。

AFTER

アルミの箱ものを溶接する場合には、スポット溶接を採用することで、作業時間も仕上げ時間も短縮できコストダウンになります。この写真はスポット溶接を行ったものですが、手前の側面の部分にスポット溶接の痕が少しあるだけで、ほかはグラインダーなどで処理しなくてもキレイに仕上がっています。角の部分については、展開上、どうしても逃がしが必要なためこのように隙間が空いた状態になりますが、この点さえ許容頂ければ、最大で35%ほどのコストダウンになります。

POINT

溶接歪みを起こしやすく、仕上げが必要なアルミの溶接品は、できる限りスポット溶接に変更することでコストダウンになります。ただし、アルミのスポット溶接は、通常の鉄やステンレスなどに使用されるものではなくアルミ専用のスポット溶接機が必要となりますので、提供できる企業は限られます。その点、精密板金加工.comを運営する協和工業は、2.0mmまで対応できるアルミスポット溶接機を設備しておりますので、こうした溶接を伴うアルミ精密板金のコストダウン提案が可能です。

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