精密板金加工の外観品質向上とコストダウンを両立させるためのVA・VE設計技術情報満載

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【溶接コスト 1/8!!】ピッチ溶接への変更で大幅コストダウン!

BEFORE

例えば300mm角のボックスがあり、そのうち4辺を溶接する必要があったとします。この溶接が必要な箇所を全周溶接した場合には、おおよそ320秒かかってしまいます(内訳としては1辺30秒×4辺に加え、歪取り200秒が必要になります)。
精密板金を設計する際には、溶接時間は考慮されるケースもありますが、歪取りの時間まで考慮することは非常に少なく、必要のない所まで全周溶接を指示してしまうことで、大きくコストアップしている可能性があります。

AFTER

今回のようなケースにおいて、全周溶接をピッチ溶接に切り替えたとすると、溶接に要する時間(=コスト)は8分の1になります。具体的には、300mmの辺に対して、10mm×5か所のピッチ溶接を行った場合、溶接時間は、2秒×5か所×4辺=40秒となります。なお、ピッチ溶接なので歪取りの必要はないので、純粋な溶接時間のみとなります。

POINT

ピッチ溶接にすることで、製品によっては強度不足などを考慮しなければなりませんが、極力全周溶接からピッチ溶接へ変更することが、大幅なコストダウンに繋がります。なお。300mm角のボックスの場合は、溶接コストは1/8になります。

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